「ジュース」

文/みのむーさん
絵/甘野氷



 今、僕の目の前に、2本の空き缶と、1本のジュースがある。
 誕生日プレゼントにもらった物で、2本の空き缶にはそれぞれ『メイドコーヒー』『巫女茶』と書いてある。
 まだ未開封の『ツンデレジュース』を含め、三本もらったのだ。
 その『ツンデレジュース』の缶のタブを開けながら、
「うーん。これは、どんな変身効果があるんだろう?
 今までのジュースからすると、またとんでもないような気が……」
と言いながら、今までのジュースの時の事を振り返った。


 『メイドコーヒー』を飲んだ時は、その甘さに流石はその名に違わないなーと、思いつつ全部飲んだんだ。
 すると、いきなりメイドさんになっていた。
 ご丁寧にも黒のワンピースに白のエプロンドレス。おまけにホワイトプリムまで着けて。
 鏡を覗くと、凄く可愛いメイドさんがそこに……
 気が動転してしまい、
「はわわ。どうしましょう? ご主人様」
と、思わずドジっ子メイドが言いそうな事を、口走っていたら、いつの間にか元に戻った。

 その数日後、今度は『巫女茶』を飲んでみた。
 期待半分で飲んでみたら、やっぱり白い羽織に赤い袴の巫女さんになっていた。

 おまけに、下は腰巻きだけだったので、胸が巨乳な事もあってある意味凄い事になっていた。
 胸に手をやってモミモミしていると、元に戻ってしまった。

……

 まあ、二本続けて飲んだ後、短い間でも女の子になったら、期待する訳で……
 と言うわけで『ツンデレジュース』を飲んだ。
 甘いのと酸っぱいのが混合したまさに、ツンデレって感じの味だ。
 が、期待したのに、女のにならなかった。
「ふ、ふん。何が、ツンデレだって? はなから期待してなかったもん」
と思わず、言った途端に、強気な表情の女子校生になってしまい、それきり元に戻れなくなってしまった。
 周りには、元から女の子だったように扱われるし……
 まあ、女子校が楽しいから、いいか。

 あっ、お姉さまが呼んでいるわ行かないと……


終わり
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